半沢直樹の中野渡頭取の元ネタのモデルの西川 善文について
今期トップの視聴率を誇る日曜夜9時放送のドラマ「半沢直樹」。
そこに登場する北大路欣也さん演じる「中野渡謙」が今注目されています。
中野渡謙のモデルとなった人物・西川義文さんとは?
経歴やドラマとの比較、ドラマがもっと面白くなるネタをまとめました。
ドラマ「半沢直樹」とは?
まずはドラマ「半沢直樹」を見逃したという人の為にこれまでのおさらいを簡単にしておきます。
ドラマ「半沢直樹」2013年に始まったドラマで、7月~9月に全10話で放送。
今回はシリーズとして当初2020年4月から放送予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で撮影延期となり7月19日の放送開始となっています。
原作は池井戸潤さんの小説「半沢直樹シリーズ」。
俳優・堺雅人さんが演じる主人公“半沢直樹”が銀行マンとして働く姿を描いています。
半沢直樹のストーリーは?
半沢直樹は幼い頃に両親が経営する工場が傾いたことで「産業中央銀行」に融資を引き揚げられ、追い詰められた父親は自殺してしまいます。
父親のために銀行を変えたいと思った半沢直樹は産業中央銀行へ就職。
その後、産業中央銀行は巨額の不良債権を抱えたことにより東京第一銀行と合併し「東京中央銀行」となりました。
半沢直樹は「上を目指す」を公言する有能な銀行マンとして銀行内の派閥争いや上司に屈することなく信頼のおける同期や後輩、仲間と共に難題に立ち向かいます。
北大路欣也さん演じる中野渡頭取とは?
この3名が同じ高校を卒業って思うと大先輩の北大路欣也と後輩の賀来賢人に強烈なリアクションを見せている香川照之は凄いと思う。#半沢直樹 pic.twitter.com/2dzM6Jqlcl
— ❆Tobi❆【語り屋】のYouTube (@04Irodoritobi) August 9, 2020
そんなドラマ「半沢直樹」に出てくるキャストの一人が今回ご紹介する「中野渡謙(なかのわたりけん)」。
俳優の北大路欣也さんが演じています。
中野渡謙はもともと東京第一銀行に在籍しており、現在は合併後の東京中央銀行で中野渡頭取となっています。
人を大切にすることに重きを置いている人物。
副頭取である古田新太さん演じる三笠洋一郎(みかさよういちろう)からはライバル視されており、香川照之さん演じる大和田暁(おおわだあきら)とは対立関係にありましたが、自らの勢力に取り込んでいます。
中野渡頭取はドラマの中では中心人物でないようで、実はとても重要なスパイスとなっています。
ここからはそんな中野渡頭取のモデルとなった実際の人物について書いていきます。
中野渡頭取のモデル西川善文さんとは?
ドラマに出てくる中野渡頭取の元ネタと言われている人物は様々な憶測がある中、最も有力とされているのが「西川善文(にしかわよしふみ)」さん。
三井住友銀行の頭取だった人物です。
西川善文さんのプロフィール
- 名前:西川善文(にしかわよしふみ)
- 生年月日:1938年8月3日(82歳)
- 出身:奈良県
- 所属:実業家
西川善文さんは奈良県で生まれ材木業を営む実家で育ちます。
大阪大学法学部を卒業後、当初は新聞記者志望でしたが1961年に住友銀行へ就職。
そこから1983年に取締役企画部長へ就くと1989年には常務企画部長、1991年に専務、1996年に副頭取、そして1997年6月に58歳という若さで頭取に就任しました。
2001年に住友銀行とさくら銀行とが合併し三井住友銀行で頭取となった西川善文さんは、2002年からは三井住友ファイナンシャルグループの代表取締役社長も兼任。
2000年度と2004年度には全国銀行協会の会長も務めています。
なお、2005年度3月期の決算が赤字に修正された責任として2005年6月の株主総会にて頭取と代表取締役社長を退任。
三井住友銀行の特別顧問に就任すると、松下銀行の社外取締役とレンゴー、第一三光の取締役にも就いています。
西川善文さんの経歴
特別顧問に就任した西川善文さんですが、11月に郵政民営化に伴い発足した日本郵政の初代社長に内定されると、12月に三井住友銀行の特別顧問を退任し翌年1月に日本郵政の初代社長に就任となりました。
その後2009年、71歳の頃に社長を退任していますが、その理由として本人は政府の民営化見直し方針と大きな隔たりがあり職にとどまることは適切でないとしながらも「サービスや経営品質の向上に相当程度の効果があった。思い残すことはない」と話しています。
この退任は当時「かんぽの宿」売却問題で業務改善命令を受けるなど不祥事が続いたことから西川善文さんの求心力が低下しているとして、政府の一部から辞任を求める声が出ており注目が集まっていました。
西川善文さんの著書 「ザ・ラストバンカー」
ドラマの中野渡頭取と西川善文頭取の共通点は?
ドラマ「半沢直樹」に出てくる中野渡頭取の元ネタとなるモデルが西川頭取と言われている理由としては、ただ単に同じ頭取という経歴だけではありません。
ネタバレとなりますが、ドラマで描かれていた合併前の東京第一銀行でおこっていた「問題貸し出し」事件。
東京第一銀行と産業中央銀行が合併する際、産業銀行側はこの問題債券について一切知らされていませんでした。
そしてモデルとなった西川頭取の在籍する住友銀行にも問題債券があり、同じようにそれをさくら銀行側に知らせることなく合併し三井住友銀行となっています。
その後、ドラマの東京中央銀行へも、実際の三井住友銀行へも金融庁からの検査が入っているのです。
このようにドラマの中野渡頭取と実在する人物・西川善文さんの経歴はよく似ておりモデルになっているのではと言われているのです。
原作ネタバレ最終回は辞任?
半沢直樹ではどうなるかといいますと中野渡頭取は問題債権の責任をとって辞任致します。
そして、白井亜希子のタスクフォースの債権放棄の記者会見に元々は乃原が中野渡頭取に出席するように指示しておりましたが、半沢直樹が出席して、債権放棄を拒絶する発言をカメラの前でしました。
テレビドラマでは箕部に不正融資の資料を中野渡頭取が渡しておりますので、最終回までの流れは原作とは違うと思われます。
半沢直樹シリーズの新作「アルルカンと道化師」では過去に戻って新たな話が展開されますので、実質最終話になるのではないかと予想しております。
最後に
今回はドラマ半沢直樹に登場している中野渡頭取と、その元ネタのモデルと噂の西川善文さんについて書かせて頂きました。
大人気ドラマの今後の流れが気になりますね。
楽しみにしています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。