新型コロナウイルスの緊急事態宣言による外出自粛で様々な小売店がダメージを受けております。
そんな中2020年の5月15日アパレル大手のレナウンが民事再生法の手続きに入ったとの報道がありました。
負債総額は138億円という事で、新型のコロナウイルスの影響で倒産した会社としては初ということです。
という事で今回はレナウンの倒産で日経平均の株価の影響や努めている従業員や契約社員などはどうなるのか?について調べてみました。
株式会社レナウン概要
株式会社レナウンは1902年創業の老舗のアパレルメーカーでした。
社名の由来は1922年1月に当時イギリス皇太子だったエドワード8世のお召艦巡洋戦艦レナウン号の名前から付けられたとのことです。
1960年代から「日曜洋画劇場」のCMや小林亜星作曲の「レナウン娘」などで女性向けの衣料品メーカーとして一躍有名になりました。
バブル崩壊直後の1990年代ぐらいまではアパレルメーカーとしては世界最大規模の売り上げを誇りましたが、百貨店主体の販売方法が時代にそぐわず、バブル期の物流施設の投資などの負担により、次第に業績不振に陥ってきます。
そして、リアストラや不採算ブランドの廃止などをしますが、2010年に中国企業の山東如意科技集団の子会社となりました。
しかし、迷走を続け、今回の新型コロナウイルスが追い打ちとなり、民事再生手続きとなりました。
レナウンの従業員は倒産で即解雇?
レナウンには2019年時点で905名の従業員と3040人の食卓従業員、503人の臨時従業員が在籍しております。
従業員はどうなるのでしょうか?
倒産の場合は再建する場合と整理する場合で違います。
今回の報道んによりますと、管財人のもとで、支援先を探すとのことですので、再建を目指す場合になります。
その場合は基本的に事業は継続されていくので、いきなり全員解雇といった事はありません。
一旦希望退職やグループ会社への出向や転籍などを促していくことになります。
ただ、最終的には人員削減は経営上は必要という事で、人員削減は認められますので、最後には整理解雇という流れになります。
レナウン株式の売買はどうなる?
レナウンは東京証券取引所に東証一部上場しておりますが、どうなるのでしょうか?
レナウンは来月の16日に上場廃止になると発表をされております。よって、株式の
売買は来月の15日までとなります。
倒産の場合は株価はどうなる?
ここで、気になるのはレナウンの株価の動きですが、倒産する場合は一般的に株価の値動きはどのようになるパターンが多いのでしょうか?
ここでは、2017年に民事再生法を申請した、タカタの株価について調べてみました。
タカタは6月15日に民事再生法申請が報じられました。15日の株価は大引けに484円となっておりました。
そして、翌日に売買が停止され、19日に取引が再開されます。
再開されたのちは3日連続でストップ安となり、22日に110円の売買が成立します。
翌23日にはリバウンド狙いの買いにより、ストップ高の160円となります。
しかし26日に民事再生法を申請し倒産が決定すると再びストップ安で110円となります。
その後も売りは続き7日の15円という安値を付けたのち反発を始め14日には一値153円と10倍の値を付けました。
という事で、いったん底値を付けてから上場廃止直前までは値上がりする可能性はありますが、完全にギャンブルになってしまいますね。
最後に
という事で今回はレナウンの倒産で従業員や契約社員などはすぐに解雇になるのか?といった疑問や、株の売買や株価はどうなるのか?
について調べてみました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。